転塾を考えるときにやるべき3つのこと
成績が上がらなければ転塾を考えるべきか
「塾に通わせているのに全然成績が上がらない。」
「今通っている塾が子どもに合っているのかわからない。」
「このまま今の塾に通って、志望校に合格できるだろうか。」
成績が上がらないと、そんなことを考えると思います。
結論から書くと、成績が上がらないのならば、転塾も検討すべきです。
何をする時も同じですが、結果が出なければ改善策を考えますよね。
ただ、すべてのことがやったらすぐに結果につながるとは限りません。ダイエットを始めたら、次の日に急に体重が落ちるわけではありませんよね。
特に勉強の成績というのは、ある程度基礎の積み上げをしないと結果に反映されません。
では、塾を変える判断はどこですればよいのでしょう。
このページでは、転塾を判断するポイントと、塾を選ぶときに知っておくべきポイントを解説します。
はじめに転塾を判断するポイントを書きますので、このページの前半まで読むと、転塾するべきかどうかの判断ができます。
その後で、失敗しない塾選びのポイントを書きますので、最後まで読むと、どういった点を重視して塾を決めるべきかがわかります。
このウェブサイト「中学受験のための算数塾」を見ていただければわかる通り、私は塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基に解説をしますので、参考にしていただけると嬉しいです。
塾を変えるべきかを考える際のポイントは1つだけ
はじめに「成績が上がらなければ転塾も検討すべき」と書きましたが、安易に転塾をすべきではありません。
カリキュラムや学習方針をガラッと変えることは大きなリスクになるからです。
では、転塾するかどうかの判断はどうするのか。
考えるポイントは1つだけで、「成績が上がらない原因が塾にあるかどうか」です。
具体的に、成績が上がらない原因が以下の場合、転塾を検討する必要はありません。
- 塾で言われたことを子どもがやっていない。
- よく考えずに勉強している。
- そもそも成績がとても悪かった。
3つ書きましたが、どれも根本の部分は共通していて、「成績が上がらない原因が塾にないとき」となっています。
1,塾で言われたことを子どもがやっていない
1つ目の「塾で言われたことを子どもがやっていない」に関してですが、成績が上がらない生徒の大多数がこのパターンです。
「授業中に話を聞いていない」や「授業中にノートをとっていない」など、授業中のことであれば、講師側が注意をしてある程度コントロールができます。
ただし、度が過ぎると講師は授業中に注意をしなくなります。生徒一人のために、他の生徒の授業を止めるわけにはいかないからです。
授業後に呼び出して話をしたりもしますが、限界はあります。
「宿題をやらない」や「授業の復習をしない」や「漢字テストの練習をしてこない」など、家庭学習に関することになると塾側ではほとんど対処できません。
褒めたり叱ったりはしますが、家について行って、やっているかどうかチェックするわけにはいかないのです。
家庭での学習に関しては、保護者の協力が絶対に必要になります。
2,よく考えずに勉強している
2つ目の「よく考えずに勉強している」に関してですが、こういった生徒もかなり多いです。
「作業としてとりあえず漢字を10回ずつ書いている」や「問題を解いて丸付けをするだけで、その後の解き直しをしない」などがこれに当たります。
ちゃんとした塾では、「どうやって勉強するか」や「どういった姿勢で勉強すべきか」を必ず教えています。
そういった意味では、1つ目の「塾で言われたことを子どもがやっていない」と同じことかもしれません。
ここまでの2つは、「子ども」や「家庭」に成績が上がらない原因があります。
まずはご家庭で、子どもの家庭学習のサポートをしてあげてください。
塾の復習と宿題をちゃんとやっているかの確認や、正しく勉強できているかのチェックをしてあげてください。
これだけで成績はグッと伸びてくると思います。
特に小学生は、一人で家庭学習の進捗管理をするのはまだまだ難しいですので、寄り添ってあげてください。
3,そもそも成績がとても悪かった
3つ目の「そもそも成績がとても悪かった」に関してですが、これについては少し長い目で見る必要があります。
例えば、算数の「速さ」の単元を勉強しようとしているときに、その生徒がまだ九九を暗記できていなかった場合、すぐに成績を上げるのは難しいです。
時間をかけて基礎から積み上げなければ、「速さ」の単元のテストの点数は上がらないでしょう。
この場合は努力がなかなか結果に反映されずに苦しいのですが、今までサボってきた分を取り戻すために一生懸命努力するしかありません。
ここまでは「塾を変えるべきではないとき」を解説してきました。続けて「塾を変えるべき場合」について書いていきます。
転塾すべきときのパターン2つ
塾を変えるべきときのパターンは以下の2つです。
- 講師の質が悪い。
- 塾が子どもに合っていない。
1,講師の質が悪い
1つ目の「講師の質が悪い」に関してですが、正直なところ、「塾の良し悪し」と「講師の質」はニアリーイコールです。
常に自分の授業を振り返りながら授業準備をしたり、生徒一人ひとりと真っ直ぐに向き合いながら一緒に努力する講師もいます(たくさんいます!)。
逆に、生徒に問題を解かせている間に居眠りをしたり(本当にいました!)、授業準備を全くせずに授業に臨んだり(本当にいました!)、努力のできない講師もいます。
子どもに授業中の様子や先生の様子をときどき聞いてみてください。
講師の質が悪いようであれば、成績が伸びない原因は完全に塾にあるので、迷わず転塾するべきです。
2,塾が子どもに合っていない
2つ目の「塾が子どもに合っていない」に関してですが、先ほどの転塾を検討する必要がないリストの3つ「1、塾で言われたことを子どもがやっていない」 「2、よく考えずに勉強している」「3、そもそも成績がとても悪かった。」がすべて当てはまらない場合、このパターンである可能性が非常に高いです。
塾というのは教室ごとに雰囲気やコンセプトに違いがあります。教室をたくさん持っているような有名塾でさえ、教室によって全然違います。
同じシステムやカリキュラムでも、講師や教室長によって全然違う教室となります。
同じように、生徒も一人ひとり全然違います。集団授業が合う生徒がいたり、個別授業が合う生徒がいたり、褒められて伸びる生徒がいたり、厳しくされて伸びる生徒がいたり、 算数が得意な生徒がいたり、国語が得意な生徒がいたり、本当に様々です。
子どもも家庭も頑張っているのに成績が上がらない場合は、子どもと塾(または講師)の相性が悪い可能性があるので、転塾を検討しましょう。
少なくとも体験授業等に参加して、どちらが良いか比較する必要はあると思います。
無料の体験授業を、ほとんどの塾が用意しています。まず参加してみてください。
転塾する場合は、1日でも早く転塾できるよう行動に移してください。。
講師がダメな塾は当然ですが、塾が生徒に合わない場合も、1日でも無駄にするべきではありません。
受験にはタイムリミットがあります。時間もお金も無駄にしてはいけません。
ですが、転塾や体験授業に参加をする前に、まずは塾について知識を入れておく必要があります。
塾の形態3つ
現在、塾の形態は大きく分けて3種類あります。
- 集団授業
- 個別授業
- 通信教育、映像授業
塾とはちがいますが、家庭教師もあります。
昔は「塾といえば集団授業」でしたが、現在は選択肢が多く、生徒に合ったものを選びやすいです。
逆に、どれを選べばよいか迷ってしまいます。
現在では、ほとんどの塾や教育サービスでは「体験授業」をやっています。
先入観や思い込みですぐに決めてしまわずに、授業の形態や塾の雰囲気を肌で感じてから選びましょう。
ここからは、それぞれの授業形態の特徴や、メリット・デメリットを解説します。
このサイトは「中学受験の算数塾」ですので、中学受験を目指す生徒について書いていきます。
集団授業のメリットとデメリット
有名校を狙うのならば、基本的には集団授業をおすすめします。目の前にライバルが見えるため、良い意味での影響を与え合うことができます。
ただ、生徒によってはそういったライバル間の競争意識をプレッシャーとして感じてしまう子もいるようです。
また、周りに流されずに自分のペースで勉強したいというタイプの生徒もいて、究極のところは「個性に合わせて」ということになってしまいます。
中堅校かそれよりも下位校を狙うのならば、これは完全に生徒に合わせてという形になります。集団授業、個別授業のメリットとデメリットを考えて選ぶと良いと思います。
集団授業を受けるなら
集団授業を受けようと思うのならば、「SAPIX」や「四谷大塚」、「日能研」などの大手を強くおすすめします。私が大手校の講師だからというわけではありません。断じてステマではありません。
大手の塾は中小の塾に比べると、情報量が桁違いに多いです。受験において情報というのは凄く重要で、多ければ多いほど良いです。
志望校の情報や最近の入試問題の傾向はもちろん、「○○中学に合格した生徒は、この時期にテストでこれくらいの成績をとっていた。」なんていうデータを持っていたりもします。
これは目標とする学校を選ぶ上で非常に重要ですし、大変参考になります。
(最近はこういったデータを、模試などを作っている業者に外部委託できるようになりました。ですので、中小の塾でも業者のデータを上手に使っている塾もあります。)
大手塾はカリキュラムやテストのスケジュールなんかも最適に組まれていて、担当講師による授業の質のムラも少ないです。 素晴らしい授業をする講師は確かに限られてはいますが、酷い授業をする講師に当たることは、よっぽど運が悪くなければありません。
ただ、大手の塾は上位校合格者をどれだけたくさん出したかをウリにする塾が多いため、超有名校に合格できるような生徒を優遇する傾向があります。 上のクラス程、優秀な講師が割り当てられやすいということです。ですので、本当に良い授業を受けたいと思うならば、入塾テストやクラス替えテストで良い点数を取り続ける必要があります。
では、絶対に大手の塾に行くべきかというと、全くもってそんなことはありません。中小の塾の強みは、少人数の集団授業を受けることができることにあります。
私の個人的な意見としては、集団授業は5人~10人位の規模が最適だと思われます。生徒がお互いに刺激を与え合うこともでき、講師の目が教室全体に行き渡ります。 大手の塾では少なくとも15人以上のクラスになりますので、少人数制を希望するならば中小規模の塾を選ぶことになります。
ただ、中小の塾は大手と違い、クラスがレベル別に分けられていないことが多いです。一般的に、授業のレベルは教室にいる生徒全体のレベルの真ん中くらいを目指して設定されます。
勉強のできる生徒にとっては物足りなさを感じることもありますし、勉強が遅れてしまっている生徒にとっては難しく感じてしまうかもしれません。
それともう一点。中小の塾の講師は、質のムラがかなりあります。すごく良い先生に当たることもありますし、どうしようもない講師に当たることもあります。正直なところ、これは運です。
ほとんどの講師は「生徒の目標を叶えてあげたい!」と思っていますが、適当な仕事をしている講師もいることは確かです。実際に通っている知り合いがいるようであれば、どんな先生がいるか聞いておくとよいでしょう。
個別授業のメリットとデメリット
個別のカリキュラムを組みたい場合や、通塾の曜日や時間に制約がある場合は個別授業が便利です。
また、周りと競い合うよりも、自分自身と向き合うことが得意な生徒に合っています。
授業中はすぐ近くに講師がついているため、わからないところをすぐに質問することができます。逆に、安易に質問をしすぎると、自発的な学習に支障をきたします。
また、常に講師が近くについているぶん、授業料が高くなります。
個別授業を受けるなら
まず前提として、中学受験に対応しているかどうか確認してください。中学受験のための勉強は特殊性が強いため、一般的な個別塾では対応できないことがあります。
また、「中学受験にも対応できる塾」よりは「中学受験に特化した塾」の方が良いです。塾にとっても、中学受験に対応できる講師を集めることはとても難しいのです。
「中学受験にも対応できる塾」ですと、講師不足のために授業の曜日などに制約が出たり、最悪の場合、普通の高校受験向けの講師を設定されてしまったりすることがあります。
可能な限り、中学受験特化塾を選ぶようにしてください。
個別授業を受けるならば、1対1の授業であることを強くおすすめします。講師の目線から見て、生徒の得意不得意を見抜き、的確な学習指導をプランニングしていくのならば、1対1が最適です。
ただ、1対1の授業は授業料が非常に高いというデメリットがあります。そこで、講師1人に対して生徒2人の1対2方式のことも少し書いておきます。
1対2方式でも、経験を積んだ質の高い講師が担当であれば問題ありません。質の高い講師であれば、一人に解説や指導をしている間に、もう一方の生徒にテストや問題演習をさせるなどして、授業を上手に組み立てることができます。また、経験値の高い講師であれば、授業中の生徒の様子を見ながら授業内容を即座に修正することもできます。
中学受験を対象にしている個別塾ではあまり見かけませんが、1対3の授業を行っている塾もあります。
なお、高校受験向けの個別塾では1対3の授業は一般的です。中学受験を目指す小学生には、説明や解説をする時間をしっかり確保する必要があるため、1対3の授業を組み立てられる講師が少ないのです。
説明をされるよりも、自分でじっくり考えることが好きな生徒には1:3の授業も有効です。ですが、誰かが見ていないと勉強を進められない生徒や、とにかく質問をしたい生徒には1対3授業のメリットはありません。
個別授業ならば、大手の塾でも小さな塾でもそれほど変わらないように思います。もちろん情報量は大手の方が多いですが、小さい塾だから情報が少ないとも限りません。
特に個別授業をウリにしている塾というのは、特化型の塾が多かったりします。「地域密着で定期試験の点数をあげる」ことに特化していたり、「特別な記憶法で暗記力アップ」を推していたり、「中学受験専門」の塾もあります。
つまり、中学受験に特化した塾を選べば、塾の規模の大きさで優劣はほとんどありません。
個別授業の最も難しい点は、「授業のレベルが講師の力量による」という部分です。良い先生に当たれば成績は大きく伸びますし、どうしようもない講師に当たれば目も当てられない結果になります。 生徒のことを心から考えてくれ、最適な学習プランを考えながら指導してくれる講師がほとんどです。一方で、授業のほとんどを雑談で潰してしまう講師もいます。
また、講師の良し悪し以外にも、講師と生徒の相性という問題もあります。基本的に、生徒が「この先生は好きだ。」と思っていれば、積極的に勉強に取り組みます。「この先生のことが嫌いだ。」と思っていると、なかなか勉強に取り組めません。
物事を考える順番というのも人それぞれで、講師と生徒の思考回路が近い方が、生徒は「この先生の説明はわかりやすい。」と感じるようです。
このあたりは完全に運になってしまうのですが、個別授業の場合、塾に希望を言えば講師を変えてもらえることもあります。生徒のやる気が上がらず、成績も不安なようならば塾に相談してみるべきだと思います。
- 個別指導塾
「個別指導塾ドクター 」は、東京・神奈川にある中学受験専門の個別指導塾です。講師は元SAPIX/日能研/四谷大塚出身の中学受験専門のプロ講師です。 資料請求も体験受講も無料ですので、興味のある方は授業を体験してみると良いでしょう。
- 東京・神奈川・大阪・兵庫の個別指導塾
家庭教師という選択肢も
1対1ということに関して言えば、家庭教師という選択肢もアリです。家庭教師なら必ず1対1の個別授業です。さらに、家庭教師ならば家での学習ですので、授業の様子を少し感じ取ることができます。
講師と話をする機会も塾より多くなるので、学習の様子を聞くこともできます。家に来てもらうことに抵抗がなければ、是非検討してみるべきです。
家庭教師の講師は普通、学生のアルバイトであることが多いです。プロの講師ならば必ず中学受験に対応できるようにしていますが、アルバイト講師の中には中学受験に対応できない講師もいます。
ですので、必ず「中学受験コース」がある家庭教師派遣会社を選びましょう。
- 中学受験対応の家庭教師
家庭教師や個別授業はオンラインもある
最近はオンラインでの授業を提供するサービスも増えています。パソコンやタブレットを使って学習支援をするサービスです。カメラとマイクを使って1対1の授業を受けることも可能です。
これならば、地方で家庭教師を派遣してもらえないなんてこともありませんし、家庭教師に支払う交通費も節約できます。
更に、東京にいる講師の授業を地方で受けることもできます。東京は人口が多い分、レベルの高い講師も多いです。
講師を選べるサービスも多いので、選択肢が広がるのは大きなメリットです。
スマホやパソコンで授業を受けるなんて本当にできるのかと心配になるかもしれませんが、画面上のホワイトボードを生徒と講師が共有できるようにするなど、実際に対面しなくても授業がスムーズに進められるような工夫もされています。
新型コロナウイルス以降、こういった分野は大きく進歩しています。
- オンライン個別指導塾
「オンライン個別指導塾Wam 」は、中学受験対策にも対応しています。スタートキャンペーン中は1ヶ月月謝無料のようです。体験受講も無料のようなので、興味がある方はチェックしてみてください。
集団授業+個別授業
集団授業で士気を高め、個別授業でわからないところをサポートすれば万全です。ですので、「集団授業+個別授業」や「集団授業+家庭教師」はおすすめです。
ただし、費用がかなり高額になります。個別授業や家庭教師の授業の回数を少なく設定するとよいかもしれません。
この場合、基本的なカリキュラムや学習プランは集団授業で組まれていますので、個別授業や家庭教師はあくまでもサポートです。
「わからないところの質問を受け付ける」という形であれば、週1、2回でも対応できるでしょう。
ただし、サポートだからといって講師の見極めをしなくてよいというわけではありません。生徒の苦手を発見して、それに対応してくれる先生を探しましょう。
講師の学歴に惑わされない
スポーツにおいて、現役選手時代の活躍と監督としての優劣は必ずしも一致しません。勉強においても同様で、良い大学に行ったから教えるのも上手いとは限りません。
塾側は講師が高学歴であることを宣伝材料にしています。ですが、講師の資質において「学歴」というものはあまり意味を成しません。
生徒のことをよく考えて授業をしてくれているかどうか、生徒のやる気を引き出してくれているかどうかをしっかりと見極めましょう。
通信教育や、映像授業のメリット・デメリット
オンラインの授業については、ライブの授業ではなく、映像授業を配信しているサービスもあります。
映像授業は「眠くなるのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、眠くならないように授業を工夫している講師が多いので、心配する必要はありません。
以前、私がオンライン教育系の塾運営を任されていた時も、生徒から、「眠くなると思っていたけど、授業が面白くて全然眠くならなかった。」という声をよくいただきました。
そもそも、映像授業を展開する塾は講師をたくさん用意する必要がない分、講師の質にこだわることができます。
力のある講師の授業ですので、退屈することはありません。
サービスにもよりますが、映像授業であれば一時停止や巻き戻しをして理解ができるまで繰り返せますし、自分のわからないところから始めて、努力次第ではどんどん前倒しで授業を受けることもできます。
親世代にはあまり馴染みのない形態ですが、これがピッタリ合う生徒も多いですので、まずは体験してみることをおすすめします。
映像授業に関しては、「スタサプの2つのデメリットを克服する方法」の記事で詳しくまとめました。リンクを貼っておくので、興味があればこちらも読んでみてください。
【中学受験】スタサプの2つのデメリットを克服する方法
スタサプで成績を上げるために必要なことを解説します。スタサプで失敗をしないためにも、ぜひ参考にしてください。
通信教育は、自分の力で課題を解決していくことが好きな生徒におすすめです。
勉強や教育というと、「教えてもらう」ことが当然と思われがちですが、実は「自分で考えて解決する」ことは非常に大事です。
通信教育や映像授業で一番課題になるのは、学習計画を作ったり、実行することが難しいというところにあります。特に小学生にとっては、自力で計画通りに学習計画を進めることは非常に難しいです。
逆に、保護者側で学習の進捗管理や試験の結果分析などをしっかり行えば、非常に強い武器になります。
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中学受験に塾は絶対必要である
実を言うと、私は塾の講師という仕事をして初めて中学受験の学習の実情を知りました。算数のテキストを開いてまず思ったのは「なんだこれは!」です。
ある意味衝撃的でした。
問題が解けるには解けるのですが、これを小学校までの学習内容を使ってにどう説明するのか、非常に苦労した経験があります。
高校受験や大学受験は、本気で勉強できるならば塾へ行かなくても合格できる可能性はあります。もちろん、勉強を十分にできる熱意と時間が本人にあればという条件付きではあります。 高校受験や大学受験の場合は塾は必要ないと言っているわけではありません。塾へ行けるのならば、絶対に行ったほうが良いですし、有利に決まっています。
ここで私が強調したいのは、「中学受験の出題内容が特殊すぎて、小学校での学習だけでは絶対に合格出来ない。」ということです。
このサイトで紹介している時計算ひとつを見てみても分かるように(時計算の解説はこちら)、学校での学習だけで中学受験の算数を解くことはほぼ不可能です。 確かに、理論上では速さと角度の考え方を知っていれば時計算の問題は解けるのですが、そこはあくまでも「理論上」です。時計算の解法を、小学生が限られた試験時間中に自力で思いつくことはまず無いでしょう。
このサイトは中学受験の算数を解説しているサイトなので算数の話を例に挙げましたが、他の教科でも同様です。
こういった理由で、私は中学受験に塾は絶対に必要だと思っています。
塾と一言で言っても今はいろいろなタイプが有ります。しっかりと探せば、生徒にピッタリ合う塾を必ず見つけられると思います。
最適な塾を見つけて、志望校合格を勝ち取ってほしいです。
- この記事の中で紹介したもの
最後に
講師にとっても生徒との出会いは一期一会です。生徒が目標を達成した時の笑顔は正に宝物ですし、講師としても生徒から学ぶことも大変多いです。
生徒と講師の良い出会いが、生徒の受験の結果を大きく左右するだけでなく、生徒の人生観をも変えることが頻繁にあります。
みなさまに良い一期一会が訪れることを願います。長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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